ストレスが起因する春頭痛について【鍼灸治療レポート】

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こんにちは。

鶴亀堂鍼灸院 わきたです。

 

春のポカポカ陽気というより

夏に近い気候になっている地域も

多くみられますね。

今日の鹿児島市の最高気温は26℃

今週日曜は28℃まで上がる予報に

なっています。

しかし最低気温は14℃予報。

 

まだまだ気温の差が激しい

季節ですので体調管理には

努めたいものですね。

 

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先週から今週にかけて

頭痛のお悩みで来院される方が

5名程いらっしゃいました。

 

春頭痛は

寒暖の差によるものや

新しい環境や新年度の

慌ただしさなどから

ストレスが起因するものが

あります。

 

ストレスが起因しておきた頭痛に

対して鍼灸で治療を行う場合

首や肩、背中などの筋緊張を

和らげていくのも、もちろんですが

東洋医学的な根本原因も

解消していくために

身体全体のツボを使い

治療をしていきます。

 

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東洋医学には「五行学説

というものが基礎になっており

【木・火・土・金・水】

の五つに分類し物事を捉えます。

 

「春」は「木」に属しており

自然界におけるすべてのものが

生長し草木が緑になり

伸びやかに

新陳代謝が活発になる季節と

捉えています。

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人間の身体も同様に

新陳代謝が活発になり

溜まった老廃物や気持ちを

発散する・柔軟にするという

季節です。

 

五行学説では身体の臓器も

五臓」として

肝・心・脾・肺・腎

の五つに分けます。

 

「木」は「肝」に属しており

全身の気の流れをコントロールし

精神を安定させる・内臓機能を安定させる

という役割を担っています。

また

血の貯蔵・供給も担っております。

 

ストレスが溜まると

伸びやかさを好む肝の機能が低下し

精神が不安定になったり

内臓機能が低下したりします。

 

ストレスが蓄積して

気の運行が停滞し発散できなくなると

内熱と言って身体内部に

熱が生じてしまいます。

 

この内熱が上昇してしまうと

頭痛やめまい・不眠などが

起こってしまうのです。

 

この場合、内熱を冷ます目的で

清肝瀉火(せいかんしゃか)

という治療法を用います。

 

これを食養生で行う場合

きゅうり・なす・トマト・あずき

豆腐・緑豆・苦瓜などを

用いるとよいでしょう。

 

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以上、東洋医学についての説明でした。

ストレスや疲労が蓄積する前に

対処していくことが大切です。

 

気持ち良い春を

伸びやかな心と身体で過ごせるよう

努めたいですね。

 

お困りの際には、ご連絡ください。

 

 

 

 

 

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