食いしばりの原因と治す方法5選

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「無意識のうちにしている食いしばりをやめたい」

「寝ている時に歯を食いしばっている気がする」

「食いしばりで歯が痛い」

上記のように食いしばりについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

食いしばりは食事をしているときと比べると、顎に数倍もの力が加わっているためさまざまなトラブルに繋がりやすいです。

また、睡眠が浅くなったり頭痛や肩こりなどの全身症状が出る可能性もあるため、早めに治すのがおすすめです。

そこで、この記事では食いしばりの原因と治す方法について詳しく解説します。

食いしばりの原因

食いしばりの原因として、以下の2つが挙げられます。

  • 自律神経のバランスの乱れ
  • 噛み合わせの悪さ

自律神経のバランスの乱れ

食いしばりの原因の1つ目は、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが乱れることです。

自律神経は体温や呼吸、消化器官、筋肉などの働きを調節しており、交感神経と副交感神経が互いにバランスを取り合っています。

しかし、ストレスやホルモンバランスが乱れると交感神経の働きが強くなり、バランスが崩れてしまうのです。

交感神経の働きが強いと身体は緊張している状態となり、全身の筋肉が緊張します。

口周りの筋肉も緊張している状態となっているため、食いしばりへ繋がることがあるのです。

噛み合わせの悪さ

食いしばりの2つ目の原因は、噛み合わせの悪さです。

正しい噛み合わせは、左右にズレがなく、前歯から奥歯にかけて均等に力が加わる状態を指します。

歯並びが悪かったり歯の高さがバラバラだったりする場合、歯の大きさがバラバラな場合など噛み合わせが悪いと噛むときに均等に力が加わらず、特定の箇所だけに力がかかります。

その結果、筋肉が緊張した状態となり、食いしばりへと繋がることがあるのです。

食いしばりが原因で起こる症状

食いしばりは、歯のすり減りや欠ける、割れるなど口の中だけではなく全身に影響が出る可能性があります。

食いしばりで起こる口周りの症状としては以下のものが挙げられます。

  • 歯がすり減る
  • 歯が欠ける
  • 歯が割れる
  • エラが張る
  • 顔の形が変わる
  • 顔がこわばる
  • 顎関節症
  • 頭痛
  • 首・肩こり
  • めまい
  • 疲れが取れない
  • 精神的に不安定になる など

食いしばりは、歯に力がかかっているため、すり減ったり欠けたり、割れることがあります。

また、筋肉が肥大するため、エラが張ることや顔の形が変わることもあります。

食いしばりは顎に負担がかかることで顎関節症へと繋がる可能性もあるため注意が必要です。

また、口周りの筋肉は頭や首と繋がっているため、頭痛や首・肩のこり、めまいなどの症状がみられます。

食いしばりの原因の自律神経の乱れや噛み合わせの悪さは、筋肉が緊張している状態、すなわち交感神経の働きが強い状態です。

交感神経の働きが強いと体が緊張している状態のため、睡眠時にぐっすり眠ることができず、疲れが取れにくくなったり精神的に不安定になったりします。

朝起きたときに頭が痛い、肩が凝っている、なんとなく顎が疲れている方は、食いしばりをしている可能性が高いです。

食いしばりは口周りだけではなく、全身に症状が出るため早めに治すようにしましょう。

食いしばりを治す方法5選

食いしばりを治す方法は以下の5つです。

  • 自律神経を整える 
  • 咬筋の緊張を和らげる
  • 嚙み合わせの調整
  • 凝りを取り、全身の柔軟性を高める
  • 姿勢バランスを整える

1つずつ詳しくみていきましょう。

自律神経を整える

食いしばりは自律神経のバランスを整えると改善する可能性があります。

自律神経を整えるためには以下の6つを普段の生活に取り入れてみてください。

  • ストレスの発散
  • しっかりと休息を取る
  • リラックスタイムを設ける
  • 腹式呼吸をする
  • お風呂にゆっくり浸かる
  • 朝起きてから1杯お水を飲む

また、鍼灸治療はツボを刺激することで副交感神経の働きを促す効果が見込めます。

自律神経を整える効果が期待できるため、鍼灸治療を受けるのもおすすめです。

咬筋の緊張を和らげる

食いしばりは口周りの咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉が緊張している状態です。

マッサージで緊張を和らげてあげましょう。

両頬に手のひらを添えて、歯に力を入れると凝っている箇所がわかります。

指の腹を使って優しくマッサージしてみてください。

咬筋の緊張を和らげてあげることで食いしばりが改善する可能性があります。

嚙み合わせの調整

食いしばりの原因が噛み合わせの悪さの場合には噛み合わせの調節をするのがおすすめです。噛み合わせの調節は、歯科医院で相談をしてみましょう。

凝りを取り、全身の柔軟性を高める

食いしばりは交感神経の働きが強い状態のため、口周りだけでなく、全身の筋肉が緊張している可能性があります。

凝りを取り、全身の柔軟性を高めることで、副交感神経が働くようになり、食いしばりの改善が見込めます。

普段の生活にストレッチを取り入れるようにしましょう。

姿勢バランスを整える

猫背や巻き肩など悪い姿勢のときには食いしばりをしやすいです。

普段から姿勢が悪い方は姿勢バランスを整えると改善する可能性があります。

姿勢は体の歪みが原因のため、歪みを解消してあげましょう。

自ら歪みを解消しようとすると、歪みが悪化する可能性があります。

また、改善するまでに時間もかかるため、いち早く改善をしたい方は整体で歪みを解消するのがおすすめです。

まとめ

この記事では、食いしばりの原因や症状、治す方法について紹介しました。

食いしばりの原因は自律神経のバランスの乱れと噛み合わせの悪さです。

食いしばりの対策として、マウスピースを装着する方法もあります。

しかし、マウスピースでは根本的に改善できない可能性もあるため、原因である自律神経のバランスの乱れと噛み合わせの悪さを改善するのがおすすめです。

鍼灸治療は自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

食いしばりに悩んでいる方はぜひ、鍼灸治療を受けてみてください。

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