骨盤矯正は本当に必要か?女性に骨盤矯正が必要な理由5選

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はじめに

リモートワークの浸透でデスクワークやPC作業の毎日、でも運動ができていなくて、体が重いと不調を訴える方が増えています。肩こりが悪化し、肩こりから来る頭痛に悩まされる人もいるでしょう。そんな体の不調を抱えたときに「骨盤矯正」は選択肢の一つです。骨盤矯正の目的は、マッサージやリラクゼーションとは異なり、根本から姿勢や肩こりを改善していくものです。骨盤はそもそも日常的な動作で歪むものではありませんが、女性は骨盤が歪みやすいため、骨盤矯正の施術は女性に圧倒的な人気があります。しかし、そもそも、なぜそんなに骨盤矯正をした方がいいのかはそれほど深く知られていません。ここでは、骨盤矯正が女性に必要な理由5つについて解説します。

 

1.骨盤矯正とは、何か?

骨盤は、全身を支える「土台」で、上半身や内臓を支えたり、歩行による衝撃を和らげたりする役割を持つ骨格です。「骨盤矯正」は一般的には、整体院や治療院などで使われている施術の名称です。骨盤という場所は、とても強い靭帯で固定されているため、大きく歪んだり曲がったりすることは基本的にはありません。骨盤矯正は、この骨盤だけにアプローチするものではなく、骨盤を土台とした姿勢調整を行うことが目的なのです。

2.女性の骨盤の特徴

男性と女性の骨盤の形には違いがあります。女性の骨盤は、男性の骨盤に比べて赤ちゃんをお腹の中で育てられるように横幅が広く柔軟性に富んだ優れた作りになっています。それゆえ、男性に比べ女性の方が動きが出る構造になっており傾きも出やすいと言われています。

3.女性にとって骨盤矯正が必要な理由5選

それではここで改めて、女性にとって骨盤矯正がそもそもなぜ必要なのか、理由を見てみましょう。

 

3-1. 冷えとむくみが取れる

一年を通して抱えやすい悩みである冷えやむくみですが、男性よりも女性の方が発症しやすいことをご存知でしょうか。冷えが女性に多いのは、体温上昇の役割を持つ筋肉が男性よりも少ないこと、卵巣や子宮が腹部の血流の流れを抑制し内臓が冷えること、などが主な原因とされます。他にも、寒い時期でもスカートを履く機会が多く身体が冷えることや、締め付ける下着が血行を悪くすることも影響があるでしょう。

 

むくみに関しては、妊娠や生理の影響が大きく、ホルモンバランスの変化や妊娠に伴う体重増加が主な原因です。また、妊娠や生理以外でも、女性は筋肉量が少なく心臓に血液を押し戻す力が弱いため、年齢や特定の期間に関係なくむくみが生じやすくなります。

 

冷えやむくみを解消するためには、血流やリンパの流れを良くすることが重要です。骨盤矯正を行い、血液やリンパの流れを阻害している下半身(主にお尻、股関節、ふくらはぎ)の硬さを解消することがおススメ。下肢の血流が良くなる、下肢の筋肉の動きが良くなる、足首が柔らかくなる、といった効果を期待でき、冷えやむくみの解消に繋がります。

 

一見、関連性が低そうな骨盤矯正と冷え・むくみですが、下半身の状態を高めることを目的にした施術を行うことで、冷えやむくみを解消できるかもしれません。特に「産後太りを治したい」という方には、骨盤矯正によるむくみの解消はおすすめです。

 

(参考)

足のむくみ

 

3-2. 猫背や姿勢が改善されるだけでなく、PMSやダイエットにも◎

毎日のデスクワークや家事育児、スマホの長時間使用などで、猫背が気になっていませんか。重度の猫背になると、老けて見られる、顔が大きく見える、バストが垂れる、お腹が出る、といった見た目に悪い影響が出てしまいます。また頭痛や肩こり、腰痛などの、身体への悪影響も多く、常に健康でいたい、できるだけ若く見られたいと考える女性にとって、猫背は天敵といえるでしょう。

 

猫背を治すためのストレッチはネットを中心に溢れていますが、猫背の原因として重要なのは、意識や背中の丸みではなく、筋肉の緊張です。猫背の解消には、胸や背中の丸みを改善するよりも、骨盤の位置を修正し、身体の重心を正すことで、背中の筋肉の柔軟性を上げることが求められます。つまり、胸や背中ではなく、骨盤周りを刺激することが、姿勢や猫背改善の近道なのです。

 

直接的に作用するわけではないですが、姿勢を改善すると、PMSやダイエットにもメリットがあります。

月経・妊娠出産のある女性の骨盤は、恥骨と呼ばれる場所で、ホルモンの影響により開閉しています。生理痛改善のために、姿勢を良くすることで、全身の循環・特に腰下肢の循環が高まります。

 

また、姿勢を改善すると筋肉の動きを高められるため、ダイエットにも効果的です。

 

(参考)

https://www.ijuinseikotsuin.jp/ijuin-blog-case/2923/

https://koishikawa-bw.jp/guide/stoop/

https://tokiwadai-seikotsuin.com/16104292504669

https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/kotsubannteikinn/

https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/kotsubannteikinn/

 

3-3. 首こり・肩こりが改善する

一般的に女性は男性よりも首が細長く、少ない筋肉で頭を支えているので、血流の流れが悪くなり、首こり・肩こりを抱えやすいです。また、バストの重みが肩の負担となるため、肩こりは多くの女性が抱えています。

 

首こり・肩こりを改善するためのストレッチはたくさんありますが、なかでも胸を大きく開かせることは高い効果が期待できます。

 

特に身体を斜めにひねり胸を大きく開くストレッチが効果的ですが、日常生活でその動作をすることはそう多くありません。そこで、骨盤矯正です。骨盤矯正では、横向きの姿勢で胸を開き、身体を斜めに伸ばすストレッチを取り入れます。この際に胸が大きく開くので、首肩周りの筋肉の緊張をほぐれ、首こり・肩こりが改善します。

 

また、鎖骨を下げることにも繋がるため、力の抜けた緊張していない姿勢づくりに繋がり、今後の首こり・肩こりの予防も可能です。

 

(参考)

https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2018/007152.php

https://www.e-hisamitsu.jp/health/special/stiff-shoulder2/

 

3-4. 自律神経が整う

毎日の疲れがとれない時、呼吸が浅く同時に眠りが浅くなっている可能性があります。その場合には、骨盤矯正で横隔膜の動きを大きくし、自律神経を調整することがおすすめです。

 

自律神経とは、呼吸や体温、血圧など、生命活動に欠かせない体の働きをコントロールする神経のことです。自律神経は横隔膜にたくさん集まっており、横隔膜の動きを大きくしてあげることは自律神経の調整に繋がります。結果的に、深い呼吸が可能となり、同時に深い眠りにつけるようになります。

 

骨盤矯正は、骨盤をニュートラルな位置に戻し、背骨の柔軟性を引き出すことが目的の1つです。背骨の柔軟性を高くすれば、横隔膜の動きを大きくなります。

 

特に骨盤が後ろに傾いている状態(後傾位)では、猫背姿勢になりやすく、横隔膜の動きが小さくなることがあります。深い呼吸と姿勢バランスの整えることは、睡眠において重要性が高いのです。

 

(参考)

https://chousin.net/1049

 

3-5. 産後腰痛を早めに解決できる

妊娠前後や妊娠中において、約70%以上もの女性が腰痛を経験するとされています。また産後においては、2カ月以上経過したあとに、突然腰痛が発生するケースも珍しくありません。これは出産時に腰にかかる負担が大きいことも原因の1つですが、それ以上に産後の抱っこや授乳時の姿勢に負担が大きいことが強く影響を与えています。

 

また腰痛以外にも、頭痛、背中痛、首こり、肩こりなど、様々なマイナートラブル(妊娠に伴う様々な身体的症状)があり、その多くは姿勢の負担が関係しています。姿勢の負担は、リラキシンというホルモンを要因とする出産に伴う骨盤の開きも関係しており、酷い場合では、内蔵機能低下による便秘や神経圧迫による痺れ、尿トラブルにまで発展することがあります。

 

出産のために開いた骨盤は、多くの場合、産後に休養をしっかりと取れば、徐々に元の位置に戻ります。そのため、骨盤を締める、という作業は必要ありません。しかし、産後でも育児や仕事に追われたり、ストレスでよく眠れなかったりした場合、骨盤が歪んだまま閉じてしまうことも。すると身体のバランスが崩れ、腰痛を始めとするマイナートラブルが生じてしまいます。

 

マイナートラブルを避けるためには、産後に骨盤周りのケアや下半身のストレッチ、トレーニングなどが必要であり、これらを施術を通して行えるのが骨盤矯正です。日々の忙しさの中で、徐々に元に戻るのを待つよりは、骨盤矯正を通してできるだけ早く産後腰痛などのマイナートラブルを解消しましょう。

 

(参考)

https://kikuchi-sekkotsuin.com/sejyutu/sango/

https://www.ams-manipulative-clinic.jp/cont3/14.html

 

4.自分でグッズを使って骨盤矯正しても大丈夫?

骨盤矯正のためのグッズを使って、自分で骨盤矯正してみるのも良いでしょう。ただし、ご自身で誤った使い方をしてしまうと、骨盤を整えるどころか、状態を悪くしてしまうこともあります。しっかりと専門家の施術をした後にエクササイズを行えば、より効率的に成果が得られるでしょう。

 

さいごに

出産後は骨盤周りの柔軟性が低くなる方がほとんどのため、骨盤矯正を是非おすすめします。また、肩こりや体全体の疲労がたまっている方も、骨盤を土台とした姿勢不良が原因となっていることがあるので、一時的なリラクゼーションで何となくリフレッシュするのではなく、根本から解決して健康を手に入れてほしいと思います。

 

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