こんにちは。
鶴亀堂鍼灸院 院長のわきたです。
先日、足の甲の痛みで
バレーボール部に所属する高校生が
相談に訪れました。
足の甲が赤く腫れあがっている状態。
動くと痛みが強く、安静時の痛みは無し。
押すと強い痛みを訴えていました。
場所は、第3中足骨。
受傷直後から約2~3週間は
レントゲンに写らない事が多い骨折。
スポーツによるオーバーユース(使いすぎ)
で現れる足の甲の痛みで
行軍骨折というものがあります。
これは軍隊で重い荷物を背負い
長い時間行軍した軍人たちの中足骨に
捻ったりぶつかったりしていないのに
骨折が起こった事から行軍骨折と
名付けられたものです。
第2・3中足骨に好発する骨折で
スポーツでは跳躍系競技に多くみられ
15~16歳くらいでの受傷報告が
多い疾患です。
状態にもよりますが復帰までに
通常2~3カ月有するものです。
当院では回復を早めるために
鍼灸と筋膜療法を使い施術を行います。
まず大前提として
早期に腫脹(足の腫れ・炎症 )を
除去すること。
この作業を早く行う事が経過を左右します。
今回相談のあった高校生は、経過もよく
1ヵ月ほどで競技復帰に近いレベルまで
達しました。
しかし・・・
完全に復帰するには、痛みがしっかり
無い状態に達することが前提です。
中途半端な状態で復帰すると
再発の可能性もあるからです。
高校生だから、ちょっと痛みが無くなると
復帰したがるので
止めるのに一苦労です(笑)
陸上競技や剣道などでも行軍骨折は
発症することがありますので
足の甲の強い痛みが続く時には
病院受診をおススメします。
その他、オーバーユース(使い過ぎ)による
痛みの相談などありましたら
お気軽にご連絡ください。