こんにちは。院長の脇田です。
当院では、患者様に【夏風邪注意報発令中】とお伝えしております。
とにかくここ最近、夏風邪を訴える方が多いです。
先日治療に来た中学生・・・
月曜日に頭痛・発熱・吐き気を訴え学校を早退したとのことで
鍼灸治療の相談がありました。
日曜日に炎天下で運動をしたということだったので
熱中症の可能性も考えながら、病院への受診を促しました。
翌日、当院を受診。病院では、風邪でしょうと言われたそうです。
一日経ち、微熱がありまだ頭が重く、食欲は無いとのことだったので治療を行うことにしました。
触診を行っていくと、からだのほてりがあり特に後頭部に熱感。
筋肉の強張りがあり、脈は浮いて早い(東洋医学では、脈浮数という状態)
日曜日に炎天下で運動をし体力を消耗し筋肉の疲労が激しいのも現症状の要因だと
思います。東洋医学でいう表熱証という症状です。
暑さにより陽邪と言われる邪気が侵入し身体が熱くなり、津液(からだの水分)を消耗しているのです。
体内にこもった熱を取り去り、津液(からだの水分)を滋養することを目的に
鍼灸治療を行いました。
中医学でいう【滋陰清熱】という治療です。
数日後に来院し経過を確認したところ
前回の治療後、翌日には症状が緩解し学校へ行くことができたとのことでした。
それを聞けて安心しました。
6月・7月は、大人だけでなく学生からの相談が多い夏風邪・・・
夏風邪の特徴は、熱性の邪気が侵入し津液(からだの水分)を傷めることです。
冬風邪と同様に考え、からだを温める・温まる食材を口にするのは禁忌です。
こもった熱を下げること・胃腸の水分代謝を改善させることを重点的に考えましょう。
夏風邪に、十分気をつけてくださいね。