こんにちは。わっきー先生こと院長のわきたです。
今回は、お尻の痛み・しびれについての治療報告です。
右お尻の痛み・下肢におけるしびれを訴えて来院した20代女性。
整形外科で検査したところ、ヘルニアなどの疾患は見当たらず
痛み止め・湿布の処方およびリハビリの指示があったそうです。
問診での症状は、長時間椅子に座っていると痛みが増し、痺れも出る・
リハビリを行う仕事をしているので、前屈みで股関節を開き作業することが
多く、痛みが辛く支障をきたす、とのことでした。
痛みの場所は、臀部・腰部・背中下部・大腿部後面
しびれに関しては、時々であるがふくらはぎ。
ベッドに仰向けにさせ、股関節・膝を90°に曲げた状態で
股関節を内側に倒していくと(内転・内旋)痛みの出現。
次にうつ伏せにさせ膝を曲げさせ内・外に倒し臀部をチェック。
臀部筋肉に強い緊張感。合わせて、腰背部・大腿部後面に強い張り。
検査を加えた結果、梨状筋症候群と判断しました。
青い部分が梨状筋という筋肉で深部にあり
仙骨から大腿部に付着している筋肉です。
原因としては、仕事による疲労が原因として考えられ
長時間、梨状筋に負担の掛かる姿勢が引き金だと思われます。
梨状筋の筋膜痛と捉え
押圧し過敏に反応が出ている(トリガーポイント)に対して
鍼治療を行いました。
そして、腰背部・大腿部後面・ふくらはぎにも治療。
そして、右仙腸関節の異常に対して手技にてアプローチ。
緑で囲んだ部分が仙腸関節です。
治療を終え再びチェックしたところ
お尻の筋緊張が緩和され、股関節の柔軟性も向上。
治療前に比べ、痛みも半減されました。
患者様は、とても喜び「完治に向けて再来院したい」と笑顔で
帰宅しました。
今回のケースは、病院での検査も行われていたこともあり
スムーズに原因を特定することが出来ました。
本人も、お尻に直接的な原因があると予想はしていたものの
対処のしようが無く困っていたそうです。
しびれを伴う痛みがある方は、まず病院にて適切な検査を
行ってください。
検査で大きな異常が無く、対処にお困りな方は是非ご相談ください。
鶴亀堂鍼灸院 https://tsurukamedoo.com