サッカー選手を悩ます恥骨の痛み…グロインペイン症候群

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こんにちは。わっきー先生こと院長のわきたです。

先日、サッカー部に所属している女子高校生から

恥骨の痛みで相談がありました。

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まだ初期の症状で、病院での診断を受けていないので

確定はしていませんが

サッカー選手に多く見られる疾患のひとつとして

【グロインペイン症候群】というものがあります。

別名【鼠径部痛症候群】と言われ

股関節周囲の痛みを伴うものです。

具体的には、ボールを蹴る時や全力で走る時に

股関節や下腹部、恥骨周囲

内ももなどに痛みを生じます。

症状が悪化してくると、蹴る動作やジョグする動作はもちろん

朝起き上がるときに痛みが出たり

くしゃみをするだけで痛みが出たりもします。

 

原因の多くは、身体のバランスが崩れた状態でボールを蹴ることによる

股関節周囲への負担です。

単純に体幹の弱さだけとは言えず、膝や足首・腰などの故障を抱えたまま

プレーを続けた結果、痛みが発生するという場合が多いです。

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このような症状が続いている場合はまず

医療機関で診察を受けてください。

当院での治療方法ですが、鍼灸によるアプローチを重点的に

加えていきます。

これまで、数件のグロインペイン症候群を診てきましたが

治療選択として有効的かつ結果が出たのは

仙骨周囲・下腹部への鍼灸治療です。

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仙骨孔(骨盤中央にある仙骨に空いてる空洞)への刺鍼

そして、臀部・仙腸関節への刺鍼は重要なポイントです。

下腹部緊張を下げるために、刺鍼に加えお灸も使っていきます。

ハムストリング(ふともも裏)の緊張が強い場合は

緊張緩和も行っていきます。

 

バランスを整えて行くために、背骨(胸椎)の可動性向上も

狙って骨格調整を行います。

 

基本的に、痛みが出ている時は内転筋(うちもも)に負荷が掛かるような

過度なストレッチは、ストップするように指導をしています。

 

治療と並行して、リハビリ・補強運動も必要になってきます。

 

このグロインペイン症候群は、対処が遅ければ長期化するケースが

とても多いです。少々の痛みに耐え、プレーを続けてしまうことが

悪影響を及ぼします。

症状が無いときでも、定期的にケアをしていれば

施術者側も気付いてあげることが出来るのですが・・・

しかし、普段からサッカー選手を診ていない施術者の場合

見落とされていたケースも何件かありました。

疑わしいなあと思ったら、スポーツ整形を受診されることを

オススメします。

当院でも、詳しい検査が必要な際には連携している

スポーツドクターに診察を依頼します。

是非、ご相談ください。

http://www/tsurukamedoo.com

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