・症状 ・原因 ・好発年齢,男女比
・ベル麻痺,ラムゼイハント症候群
*治療法
*顔面神経麻痺に対しての鍼灸治療
当院では
顔面神経麻痺(ベル麻痺)に対しての
鍼灸治療を行っています。
ご希望される方は増えてきており
現在も数名の方が受診中です。
【顔面神経麻痺】とは
顔を動かす筋肉である表情筋に分布している
顔面神経が障害されて顔面部に麻痺が起きる病気。
中枢性・末梢性の顔面神経麻痺があり
末梢性のうち頻度の高いBell 麻痺(約60%)
そして低頻度の
Ram-say Hunt:ラムゼイハント症候群
(約15~20%)に大別されます。
脳の顔面神経核というところから分布している
顔面神経は、脳から細い枝を伸ばし
(上図水色部分)側頭骨の中にある
顔面神経管という細いトンネルをくぐり抜け
耳の前にある耳下腺の間を貫き
表情筋に分布されます。
この経路のどこかで障害が起きているのです。
【主な症状】
*おでこ・眉毛・口など顔のすべての動きが止まる
*顔が左右不対称(半顔のひきつり)
*まぶたが閉じずらく目が乾燥する
*水や食事が口からこぼれる
など。
【原因】
ベル麻痺の主な原因と考えられているのが
ウイルス感染:単純ヘルペスⅠ型(HSV-1)
です。
ウイルスが顔面神経管の中の
顔面神経に感染して起こる麻痺です。
ストレスや疲労・慢性疾患などにより
体力や免疫力が低下した場合に
潜伏していたヘルペスウイルスが
再活動することにより顔面神経の炎症を
引き起こさせるのです。
これに対しラムゼイハント症候群は
水痘,帯状疱疹ウイルス(VZV)の
再活性による神経炎が病因です。
【好発年齢・男女比】
40歳~50歳代
男女比=1:2で女性が多いと
言われています。
【治療法】
保存的治療が基本で
急性期は以下のような薬剤が
併用される場合が多いです。
・副腎皮質ステロイド薬
・抗ヘルペスウイルス薬
・ビタミンB製剤
【鍼灸治療】
発症からの経過・状態によって
治療内容は異なりますが
基本的には自律神経バランスを整える
全体的な治療を行ったうえで
顔面部・頸部・肩背部へ鍼を刺していきます。
主たる症状に対しての治療はもちろんですが
不眠などの睡眠障害・身体のだるさなどの
免疫力低下など随伴している症状に
対しても治療を行っていきます。
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