顎関節症に対する鍼灸治療

ブログ ブログ blog・Q&A

こんにちは。わっきー先生ですヽ(´▽`)/

ここ最近、顎関節症の治療で来院される方が増えてきました。

ほとんどの患者様が、歯科医の診察を受けていない方が大半です。

まずは、顎関節症の状態がどうか?原因は何か?

そのタイプなのか?をMRIなどを用いて診断を受ける事が

必要です。

ここで

簡単に顎関節症の代表的な症状を説明します。

① 顎が痛む(顎関節痛)

② 口が開きづらい(開口障害)

③ 顎を動かすとカクカク音が鳴る(顎関節雑音)

 

以上の症状が一つでも当てはまる方で

他の疾患との関連が無い場合は、顎関節症といいます。

同じような症状を示す病気もありますので

診察を受け正確な診断を受ける必要があるのです。

症状が重い場合は、下顎にある関節円板のズレが問題の多くです。

 

症状が軽度の場合は、鍼灸での改善に期待が出来ます。

 

では、顎関節症の原因について・・・

多くの問題が挙げられますが

睡眠時の歯ぎしり(ブラキシズム)

くいしばり(クレンチング)

が発症に大きく関与していると考えられています。

そして

ストレス・姿勢不良・片側での噛みぐせ・身体の冷え

首肩の凝り(筋緊張)・頬杖え姿勢など

生活習慣に関わるものも関連因子として挙げられます。

 

鍼灸治療では、まずこの原因についての改善を主たる目標とします!!

歯ぎしり・くいしばりは、自律神経失調が問題と考えられますので

自律神経のバランスを整える効果が認められる鍼灸治療は

有効的手段でないかと考えます。

 

昨年12月、わたしは一人の歯科医と

顎関節症に対する鍼灸治療について意見交換を行いました。

意見交換の中で

鍼灸治療によるアプローチは、顎関節痛が出る咀嚼筋部を主体に

鍼を刺すだけではなく、根本原因を取り除くために

自律神経バランスを整えること

そして周辺症状の改善など体質を変えることを目標とする

ということを説明しました。

 

初期症状に対するアプローチとして歯科では

スプリント療法(マウスピース)が行われることが多いです。

しかし

これだけでは改善しないケースもあります。

顎関節症Ⅰ型(顎を動かす筋肉【咀嚼筋】に問題があるタイプ)

においては、歯科医と連携を取っていきながら

鍼灸のアプローチを積極的に取り入れて行きたいと

お互い確認しあいました。

SONY DSC

SONY DSC

 

これまで当院で治療を行ったケースでは

軽症の方の大半が、改善しています。

ただし、長年症状と付き合ってきた方がほとんどですので

体質改善を含め数回の治療は必要とします。

1回の治療で、カクカクという雑音が消えるケースも

多くありますが根本改善とは言えません。

次回は、治療方針や流れについて

ブログを更新したいと思います。

鶴亀堂鍼灸院 脇田 喬

公式ホームページ https://tsurukamedoo.com

 

 

関連記事